子育て法

子供の好きなことを学習の素地に活かす4つのポイント

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前回は恐縮ながら私の当時の趣味について書きました。今回はそれに加えてお子さん各自の好きなことについてお話ししたいと思います。

好きなことに結果を求めない

結果は大切です。やるからには他の人より優れたいという気持ちも大事ですが、それ以上に大切なのは行動です。趣味を始めるのは誰かからきっかけを与えてもらうこともありますが、趣味を続けるのは誰からも催促されなくても続けます。ましてや好きでやっていることに対して「下手の横好きだね」って言われたら、保護者も嫌ですよね(笑)

また同時に大切なのが、子供の好きなことを否定しないことです。これは上記にもあるように、やはり好きなことを否定されるのは大人子供問わず人は良い気分はしません。別の表現をすれば、子供の好きなことを受け入れることです。

ふと思えば、子供が生まれていつから数値で評価するようになってしまったのか?別に数値化することは個人的に肯定派ですが、問題はその数値の捉え方にあるかと思います。もちろんお子さんの将来を案じるのは当然ではありますが、いつしか数値だけでお子さんを評価してしまうことはありませんか?テストの点数、通知表の素点、偏差値など。高いことに越したことはありませんが、その数値だけで評価される側の気持ちはどうでしょう?精神的に強い人はそれに対して立ち向かうこともできますが、誰しもそうではありません。点数や成績は現状を数値化したに過ぎない。未来に対する指標です。ですので成績が悪くても咎めるのではなく、何が分からなかったからできなかったのか?その原因を分析するための資料と捉えてください。

好きなことは直接勉強に関係なくても良い

前回の記事で私の当時の趣味が地図帳を眺めるというのがありました。ただ、直接勉強に関する内容を含む趣味はこれぐらいでした。それでも内容はともあれ今に繋がる力は趣味から出来ている部分もあると実感しています。どちらかと言うと音楽や美術、スポーツなど学校の科目で言う技能科目に関することも良いと思います。

と言うのも、中学校までは主要5科目+技能強化4科目と小学校でもその科目の基礎を習います。それを何故扱うのか、個人的な見解ですが多様な物事に対する感覚を鈍らせないため、別の言い方をすれば一つの物事に偏った考え方を持たないようにするためだと考えています。物事は意外なところで繋がっています。身近な例で挙げると、あなたの友人であるAさんとBさんが実は友人同士だったり。科目でも言語であれば英語と国語、科学でいえば数学と理科など。要は他のジャンルから異なった視点を得ることでより深化した理解を得られることがある、ということです。

何に関心が向くのか親の方から提示する

お子さんがハマるものはありますか?あればさておき、なければ今から見つけてみることも良いかもしれません。もちろん好きなことが具体的に見つからなかったとしても、好きなものでも良いです。例えばテレビ番組や食べ物など。

何に関心を示すのか?それは何故なのか?ということを考えてみてください。それが直接勉強に直結するものでなくても構いません。重要なのは、物事に対する関心を育てることにあります。加えてお子さんがしたいことは止めないで見守っていてください。子供が受動的になりやすいのは逆に親が手取り足取り何でもやってしまう可能性があります。不安だからついフォローしたくなると思いますが、最低限にとどめておいた方が本人のためです。私も元々は受動的なタイプでした。

また、成績の上がりやすい生徒の特長の一つとして、人目を気にせずハマれるものがある生徒は成績が伸びやすいという傾向があります。たとえ今は勉強が嫌いでもハマることで集中力が磨かれ、それを学習にも生かせるようにしていけば良いです。むしろ好きなことがない極端に言うと何事にも関心がない、という生徒は成績が伸びにくい傾向にあります。

趣味のことを様々な観点で尋ねる

趣味がすでにあるお子さんに対しては、こちらを特に試みてみるといいです。どうして好きなのか?何が好きなのか?どこが楽しいのか?と聞いてみること。日頃の会話のネタにするのも良いと思います。好きなことについて聞いているときは、頷いて受け入れている姿勢をお子さんに伝わるように対応してください。決して否定はしないでください。こちらも上記と同じように物事に対する関心を育てることです。

まとめ

ここではお子さんの学習の土台に繋がるような視点や接し方についてお話ししました。好きなことに共通するのは、やってて楽しいこと。同時に自分なりの楽しみを見つけています。言葉でうまく説明できなくても、その気持ちがあれば人は変わる可能性が高まります。

好きこそものの上手なれ

さて、何をやってみようかな?

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